| 旧かなづかひで書いてみませう! | 2008-04-15 Tue |

久しぶりに、本との出会ひである。
「旧かなづかいひで書く日本語」萩野貞樹著
考へてみればわれわれは、戦後のドサクサ・・・国語の混乱期の真つ只中に生まれたのであつた。
学校では「いろはにほへと」さへ、教わらず、独学であつた。使へる漢字も最も少ない当用漢字でスタート・・・笑ひ話だが、小生の名も戸籍係りに届け出る段階になつて、当用漢字表にないとの理由から、勝手に横棒を一本足されて登録、そのままとなつてゐた。その後、人名用漢字が追加され、高校進学の際に裁判所に申し出て変更…晴れて現在の名に戻ることができた。
旧かなづかひは、古典に親しみ、みやびなばかりか、文法的にも理にかなつてゐる。
てなわけで、この萩野(はぎの)氏の考へに、いたく賛同しました。
当ブログではこれから当分、旧かなを使うことにしませう!
恥づかしながら、辞書と首つ引きで…(^^;
「旧かなづかひは、ゆくわい(愉快)、ゆくわい」…いつまで続くかな?
空のオカリナ記
| おもちゃの科学 | 2008-02-22 Fri |

思えば子供のときから各種のおもちゃの動作原理に興味があり、「どうしてだろう?」「中はどうなってるのかな?」と、手当たり次第に分解する困った子であった。
いわゆる“科学する心”が大事なのは現在も変わらぬ真理であるが、この本はまさにその視点で書かれた名著である。
もう出版されてから10年以上になるかな?
国内に限らず、世界中の各種のおもちゃについて、わかりやすい図解と原理の説明、出会いのエピソードが満載で、興味が尽きない。
もちろんポンポン船と平和鳥(水飲み鳥)についても真っ先に取り上げている。

ぜひ全国の小・中学校の図書室に備えてほしい本である。え?もうすでに揃えてある…そこら辺の事情には疎いが、子供たちの理科離れが進む昨今、おもちゃという、言わば入りやすい入り口から科学に興味を持ってもらえばと、悲鳴に近い願いである。
| 勇払原野(ゆうふつげんや) | 2007-11-22 Thu |

北海道新聞社版・自然ガイドシリーズ「勇払原野」
また一冊、素晴らしい本に出合えて幸せである。思えば自分の故郷がこの勇払原野に位置する小さな町であった。周りには都会的なものは何もなく、わずかばかりの潅木の生えた原野が延々と視界の果てまで続く・・・文化的には不毛の地と長い間思っていたが、この本によって180度考え方が変わった。なんと自然が豊かな誇らしい地に生まれ育ったんだろうと・・・現在の地に移っていても、最近つくづくそう思う。
四季折々の花々や野鳥などの小動物の世界を豊富な画像とともに紹介する珠玉の1冊・・・著者の自然に対するまなざしと愛情が余すところなく読者に伝わる、稀に見る1冊・・・最近はなかなかこんな本には出合えない。
是非、花と野鳥を愛する方は一読されたい。おすすめいたします。

| ALWAYS 三丁目の夕日 | 2007-11-13 Tue |

西岸良平(さいがんりょうへい)はビッグ・コミックをよく買っていた20代のときからのファン・・・映画の「ALWAYS 三丁目の夕日」は昨年、劇場で観たが、なかなか良い映画だった。ただ、原作を知っている者にとっては茶川竜之介とヒロミの設定がちょっと違うような・・・違うと言えば何で“六さん”が女の子なんだ?
その点に不満が残るものの、昭和30年代をよく再現した、秀作である。涙もろいので、映画鑑賞中に何度も涙が止まらず、ハンカチをしまう暇がなかった。隣で一緒に観ていた妻が呆れていたくらい(^^;
そういえば「フラガール」を観た時も泣きっぱなしだったな〜。どうも涙腺が人より緩いらしい。
どちらの映画にも共通するのは、われら団塊の世代のノスタルジーを呼ぶ心憎いばかりの演出・・・映画の筋立てに泣かされるのもあるが、むしろシーンごとに呼び起こされる時代背景に自分自身の過去の思い出を投影して泣いた・・・のが多かったかな?
当時はどこの町内にも子どもたちがたくさんいて、活気に溢れていた。路地で遊ぶ姿が普通に見られ、男の子は舗装されていない道路で釘刺し、陣取り、ビー球、こちらではパッチと呼ばれていたメンコ等に日が暮れるまで興じ、女の子はゴム跳びやおハジキ、綾取り、お手玉、ままごと、また原っぱでは缶けりやかくれんぼ、三角ベースと呼んでいた軟式ボールを使った野球、ダルマさんが転んだなど、思い思いに学年を問わずに工夫して遊びに熱中する時代だったが、今やあの原風景はどこへ行ってしまったのだろう?
言えるのは今よりも格段に貧しい時代だったということ。物がないのは当たり前、それを何とか工夫してやりくりするという人情が見えた時代・・・現代は物と情報が溢れて、そのくせ無いものねだりで心が満たされない・・・明日はオオハクチョウさんでも見て癒されようっと!・・・ん?
| 帰ってきた星新一 | 2007-10-23 Tue |

小説新潮11月号は、没後十年ということで星 新一特集・・・懐かしさに惹かれてさっそく購入してみた。
つい先日、入院中に出会った氏の著作について書き込みしたばかりなのでこれも何かの縁かな?
で、二階の書庫に上がって氏の本を探したが、いかんせん堆く積み上げられた本の山・・・整理が悪く、他のガラクタもあり、ゴミタメ状態ではあいにく見つからなかった・・・考えてみれば妻と二人で出かけさえすれば、新刊・古本を問わずに各自が2,3冊は買い込んでくるものだから、足の踏み場もないほどに散乱している。古い本ならなおさら奥の方に積み上げてあるからタイヘン・・・いずれ片付けようと思っているうちにトンデモナイことに・・・早晩ジャンルごとに整理しなければ(^^;
さて、星新一はいわずと知れた星製薬の御曹司・・・一度は星胃腸薬のお世話になったのは私だけではあるまい。また星薬科大学の創立者も父親の星 一(はじめ)氏である。
父親が息子に“親一”と命名したのは、確か社のスローガン「親切第一」からとか・・・さすがに本人は本名では気に入らなかったのか、ペンネームでは“新一”としている。
ちなみに、星新一を逆から読むと“一新星”・・・「一新星現る・・・どう?カッコイイでしょ?」と、ご本人が何かに書いてたなぁ〜、そういえば。
生涯で1042編もの短編を紡いだ星新一のSF界に於ける偉業は言うまでもない。氏の小宇宙は色あせることなく、今も読む者を魅了する。
秋の夜長に新潮11月号で、まずは入門・・・ショートショートなので気軽に読めます・・・皆様もどうぞ・・・CMになってしまった(^^;
| 入院中の暇つぶし(その2) | 2007-10-12 Fri |

さて、間が空いてしまったが、入院中に読んだ本の感想文・・・なんだか中学生の宿題みたいだが、ざっと書いてみます。
病棟備え付けの本も良いのだが、ジャンルがどうしても限られているので、徐々に病状が回復するにつれて妻に頼んで、家から適宜持参してもらった。
普段はなかなか落ち着いて読書する暇もない(ウソ!・・・タップリあるのに活用してない)のでいい機会である。
特に読んだのはエッセイの類・・・1章1章が短いので気軽に読み飛ばすことが出来て、好きなジャンルである。
とりわけ私の世代よりちょっと先輩の、いわゆる戦中派の作品は感性が合い、大好きである。ませた子どもだったので、当時の大人の雑誌とか読んでたせいかな?イヤイヤ・・・そうではない。現今のように既成のレールが敷かれた上を走って来た世代にはない、苛烈な人生体験が読者を魅了し、胸を打つ真実が語られているからだろう。
例えば、心優しきギャンブラー阿佐田 哲也(色川 武大)の作品・・・自身、麻雀が趣味なので、一時期からむさぼるように読んだが、氏の生き様はまさに何者にも頼らない一匹狼そのもの・・・ただし勝者の側から書かれた記述はほとんどなく、ほろ苦い敗者の心理分析が心憎いまでにうまい。麻雀という特殊な枠に収まらず、人生諸般の機微に触れた文章は迫力があって説得力がある。実際、純文学では色川 武大と本名で直木賞を受賞したが、当然である。物故してから、はや20年になろうとしているが、ゆるぎない価値観が色褪せることなく、少しも文章が古びない。
ちくま文庫の既刊エッセイ集は3つのジャンルに分かれていて、それぞれ「放浪」、「芸能」、「交遊」となっているが、魅力ある筆致についつい引き込まれる。実は購入したのは数年前で、不本意ながら、今回はじっくり読むいい機会でもあった。もともと戦後のオールドデイズを描いたものは幼児体験とも重なり、大好きである。
ところで先日小学館文庫から待望の文庫未収録短編集「阿佐田 哲也コレクション」シリーズがリリースされた。まずはピカレスクロマン「天和をつくれ」である。さっそくネットで取り寄せた。以下7巻まで刊行予定だそうなので、楽しみが増えた。阿佐田 哲也の既刊のハードカバーや文庫本、双葉社の新書版はほとんど手元にある。もちろん没後20年近く経つので、全集も既に刊行されているのだが、価格的に手が出せないでいたので、今回の文庫本シリーズで、ある程度補完できる。
| 入院中の暇つぶし | 2007-10-07 Sun |

久しぶりの入院生活・・・さすがに当初は一日20時間くらい睡眠をとっていたが、脳出血とはいえ、何しろ奇跡的に何の障害も残らなかったので、3日目あたりからは退屈でたまらない。とはいっても1週間くらいは歩行禁止で、尿瓶のお世話になった・・・いつ以来だろう?「グリセオール」及び「フルクトラクト」液の間断ない点滴・・・相変わらず腕には点滴の針が刺さったまま2週間のガマンであるが・・・それでも歩き回れるようになってからは各階の談話室兼食堂にある図書棚にあった本を片っ端から読破した。ホントは自分の病室がある病棟しか歩き回れないのだが、無視してエレベーターで移動(^^;
看護婦さんたちにはよくお叱りを受けた・・・困った患者である。
本棚には当時一世を風靡した流行作家“北 杜夫”の「どくとるマンボウ」シリーズや山口 瞳の「江分利満氏の優雅な生活」などの作品もあったが、さすがに時代を経た価値観の変化についていけず、読むに耐えない。
よく読んだのは肩の凝らないSF・・・十代の時にかなりのSFマニアだったのを思い出した。“星 新一”や“福島 正実”、“眉村 卓”などの作品が懐かしい。その点、故人になってからかなり経つのだが、星 新一のいわゆる「ショート・ショートSF」シリーズは今でもジャンルによっては十分通じるのはさすが・・・もともとSFはぶっ飛んだ世界を描いているので(^^;
もっとも“未開人”とか“き☆がい”とか、現今では気になる表現があるのはしょうがない。何しろ、ものによっては30年以上前の作品なのである。
ちなみに読んだのは文庫本「にぎやかな未来」、「ごたごた気流」、「きまぐれ星のメモ(エッセイ)」、「マイ国家」、「ようこそ地球さん」、「ちぐはぐな部品」、「気まぐれ博物誌」等々・・・誰かの寄贈だと思うが、けっこうあるものです。家にもごく初期の作品「ボッコちゃん」等、数冊あるが、星 新一の著作数は膨大なものになるのでごく一部だけのコレクションである。

(つづく)
| カメラ日和 | 2007-05-14 Mon |

グラフィック雑誌「カメラ日和」Vol.12 2007/5月号 (株)第一プログレス刊 780円 絶賛発売中!
ぜひ店頭で手にとってご覧下さい。A4(新聞四つ折りサイズ)の大判の雑誌です。
まず、目次の右下に、それから各ページの左下に各1コマずつ・・・所謂パラパラマンガの手法です。
何かって?小生の長男の作品が・・・例のchimp君が載ってますので(^^;
以前にも何回か他の雑誌にも取り上げられたことがあり、親バカながら、全部数冊ずつ購入して保存してある。
長男の作品を気に入ってくれて、支えてくれる人たちがいるので、感謝しています。
なお、上記のリンク先をクリックして画像を開き、左下のchimp君をクリックすると・・・あら?
| おとなのおりがみ | 2007-03-17 Sat |

「おとなのおりがみ」・・・VOWネタにしようかとも思ったが、マジメに折らないと出来上がらないので、こちらのジャンルにしました。
とても楽しいオリガミ・・・欠点はお金がかかる事かな?
著者のアイディアは秀逸である。
ちなみに“Yシャツ折り”は他の本、季刊「をる」(双樹社)に出ていた山口真さんのアイディアで、小生も折に触れて使っている。普通の紙で折り、ちょっとしたメモや小銭を中に入れて送ると喜ばれる・・・特に女性に(^^;
しかしこの本の著者の名誉のために書き込むと、お札の絵柄がネクタイに見える折り方はオリジナルである・・・名づけて「千円シャツ」。他の作品にも、いちいちパロったネーミングをしており、作者の遊び心が伝わって感心させられる。
右側はゲゲゲの鬼太郎の「目玉の親父」です。しかし折り方が相当難しく、一部ごまかして折ったので、形がイマイチの出来上がりとなった・・・再度挑戦します。
なお、表示では絶版となっているが、第三版が2月に出たので書店(S市駅ビル・ステラプレイズ5階の旭屋)には20冊ほど並んでいました。豊富に在庫があるはずですので、ぜひ最寄の書店でお手にとって見てください。タイクツしない本です。
出版社「山と渓谷社」のウェブサイト「おとなのおりがみ」はこちらです。




